ITIL4は、アジャイル、クラウド、リーンなどの要素も取り入れた、デジタルトランスフォーメーション(DX) 時代のIT対応サービスを管理するための包括的ガイダンス です。

ITIL4ガイダンスを組織のサービスマネジメントに取り入れることにより以下のような効果が期待できます。
スピード化(顧客要求やビジネス環境変化に迅速に対応する能力)
サイロ化(部分最適化)の解消(ビジネスとITの壁、開発と運用の壁などの解消)
サービス品質の向上(ヒューマンエラーの削減、顧客満足度の向上)

現代のほぼすべてのビジネスはIT無しには成立しません。
そして、ITとビジネス(業務)の境界線がなくなりつつあり、両者をシームレスにつなげる必要性が生じています。

ITとビジネスをシームレスにつなげサービスの価値を最大化する「新しいサービスマネジメント」のガイダンスとして誕生たのが、ITIL4です。

 これまでのITILはIT部門(もしくはITベンダー等)がビジネス(IT利用部門)に提供する「ITサービス」のフレームワークでしたが、ITIL4は例えば組織(企業や公共団体等)が一般消費者に向けて提供してるサービスをはじめとした様々な「IT対応サービス」に対象を拡大しており、IT技術者・専門家だけでなくITを利用した業務に携わる方全員に役立つフレームワークです。

ITIL(V3)では「ビジネスに対して価値(バリュー)を提供するためのITサービス」という立場でしたが、ITIL4では「ビジネスとIT、その他の利害関係者が一緒にサービスを通じて価値を作っていく(価値共創)」という立場に大きく変化しています。
そしてアジャイル、リーンIT、DevOps,クラウドなど「新しい働きかた」を取り入れ、IoTや3Dプリンタ、AIなど第四次産業革命やデジタルトランスフォーメーション(DX)などの実現を念頭においた、 デジタル経済における IT 対応サービスを管理するための包括的ガイダンスになりました。

現状のITIL(V3-2011)は、5冊のコア書籍にて「ライフサイクル」という観点で、ITサービスマネジメントのベストプラクティスをまとめておりますが、ITIL4はファンデーション(基礎)をベースに「モジュール」という形で必要なプラクティスを取り入れるという形式に再整理しております。

※日本語表記されているものが日本語版リリース済です。
Copyright © AXELOS Limited 2023. Reproduced under license from AXELOS Limited.
All rights reserved.

その為、現行バージョンから移行するのではなく、現行バージョンの上位概念(成熟度向上)という位置づけで両者を平行に扱うのが望ましいと弊社では判断しております。

なお、ITIL(V3-2011)の認定試験は2023年7月31日をもって配信終了となりました。

2019年2月にファンデーション書籍英語版および認定試験がリリースされました。
2019年後半から順次上位モジュールがリリースされております。
(資格認定試験も同時に開始されています。)

既存のITILとITIL4をどう扱うか?はこちらのページをご参照ください。

ITIL4ファンデーション日本語版は、認定試験が2019年11月15日、書籍が2019年11月29日にリリースされました。

↓弊社代表吉田によるITIL4説明のダイジェスト版です。(6分半)

ITIL4の詳細をお知りになりたい方は、弊社主催の研修および無料セミナーにご参加ください。

ITIL4実践セミナー(無料セミナー)
ITIL4ファンデーション試験対策オンデマンド研修(AXELOS認定:eラーニング研修)
ITIL4ファンデーション試験対策研修 (AXELOS認定:2日間研修:標準コース)

ITIL4の体系と資格

ITIL4の当初のコンセプトでは、「モジュール」という形で整理された6冊のコア書籍で編成されており、それぞれの書籍ごとに研修および資格認定試験が用意されております。本図は...

続きを読む

サービス・バリューチェーンとサービ・スバリューストリーム

ITIL4の中核となるのは、サービスバリューチェーンとサービスバリューストリームです。ITILサービスバリューチェーン(SVC)本図の著作権はAXELOSが保有しておりま...

続きを読む

ITIL4への移行?導入?

「いつITIL4に移行すべきか?」「ITIL4を導入するにはどうすればいいか?」というご質問を時々いただきますが…まず、大前提として理解していただきたいのは、「ITILは...

続きを読む

ITIL3でいいのか?ITIL4がいいのか?

ITIL4は、これまでのITILとは基本概念が大きく異なります。 ITIL(V3)とITIL4の違いを理解せずに「新しい方がよい」と短絡的に判断するのは危険です。ITIL...

続きを読む

ITIL4ファンデーション認定試験概要・出題範囲

本ページでは2023年10月現在の情報に基づき、ITIL4ファンデーションに関する情報(概要、試験受験方法、受験料、出題範囲等)を提供しております。(日本での受験を前提として説...

続きを読む

ITIL4ファンデーション試験対策研修(AXELOS/PeopleCert認定)

現在弊社では、以下2つのITIL4ファンデーション試験対策の研修をおこなっております。ニーズにあった研修をご受講ください。・ITILファンデーション有資格者向け1日研修・ITIL...

続きを読む

ITIL4実践セミナー(参加費無料)

2019年2月に公開された「ITIL4」について、ITを利用した業務をおこなっている組織のマネージャクラスの方を対象に、開発された経緯や体系、これまでのITILとの相違点...

続きを読む

ITIL4ファンデーション日本語書籍販売

TSOでのITIL書籍の販売は2021年末で終了となり、2022年からはPeopleCertが販売元となりました。2022年は書籍単体での発売はなく、認定試験受験時にデジタル版を...

続きを読む

ITIL4マネージングプロフェッショナルセミナー(参加費無料)

2019年2月より順次リリースされている「ITIL4」の上位書籍及び研修・認定試験について説明するセミナーです。本セミナーは、ITIL4ファンデーションレベルの知識をお持...

続きを読む

テレワーク比率を高めておりますので、担当者が不在のことが多々あります。お問い合わせは電子メールにてお願いします。info@itstrategy.jp営業時間 9:00 - 18:00 [ 土日・祝日除く]

お問い合わせフォーム フォームからもお問い合わせができます。